2009年6月29日月曜日

魔女〜サマンサ〜

魔女というべきか魔法使いなのか
旅先 或いは街角で 見つけると
手元に置いて 部屋に飾っている
今から17年前 北欧へ始めて旅をした
ノルウエーのトロムソへ沈まない太陽を
観に行った時 トロムソの小さな町の
なかを巡り歩いた
ふと 入り組んだ路地のような処に
入り込むといろんなお店が 
立ち並んでいて その中のとある店に 
引き込まれるようにはいると
小さなお店に 独特のお人形が 沢山並んでいた
素朴な それでいて何か人を惹きつけるものがあって つい手に取った
こんな遠くまで来たのだから記念に 再び訪れる事は まずないだろうと求めた
お店の奥で 一人の老婆が コツコツと人形を作っていた
数え切れないほど沢山あった人形が 全部 一人の老婆の手作りだったとは
愛おしくなって「ください」と・・・・・
彼女は 名前をつけろと 突然の事で 名前など思いつかない 
何にしようと迷うなか 「奥様は魔女」のテレビドラマを思い出し 
思わず「サマンサ」と・・・・・・
作者は 小さな札に サマンサと横文字で書くと 箒の先に吊してくれた
とても嬉しく すごく身近に感じ 大事に日本まで・・・・・・
箒にまたがって エイッと 呪文をかければ 日本までひとっ飛び
けれど 初めての旅 狭く窮屈だけれど 我慢をしてもらい トランクで移動
あの老婆は 今頃どうしているのだろう 
遙か彼方 地球の上の方で しかも北の端で 作り続けているのだろうか
懐かしい
我が家では 元気に 部屋の中で見守っていてくれている
その時以来 魔女に魅せられ 目に付くと求めて 部屋につり下げている
魔女を嫌う人もいるが あの時の暖かい老婆のまなざしを思えば 抱きしめたくなる
オレンジの帽子に ドンゴロスをまとっただけの素朴な魔女
だけど 愛しく 今では 魔女は 守り神 大事な友 
仲間もふえています

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