2010年3月20日土曜日

母を思う

昨日に続き 朝から快晴
ぽかぽか陽気とはこのことでしょう
少し動くと 汗が滲みます 
この気温の差の激しさ 老体にはつらいですね
暖かいからといって 急に薄着になると
風邪を引く気がします 
各地で大荒れの天候 といっても雨風ではなく南の風が強く その為に命を落とされた方がいる程 台風なみの風だったようです
庭のメダカも 暖かいせいか 盛んに水面に上がってきて すいすいと泳ぎ回っていました 冬の間は 殆ど姿を見ることがありませんでした
人間も 植物も 動物も 生きとし生けるものすべて
自然が生み出す気候に 敏感で正直ですね
1日 庭を眺めながら手仕事をしていた時 如実に感じました
夕方近く 買い物に出掛けた時 いつも通る道で 春蘭の咲いているのを見つけました
よく知っているお家なのですが 門柱の上に 春蘭の鉢が 二鉢置かれていました
いつもは 違う花鉢です お庭の何処かで咲き始めたから 玄関先に置かれたのでしょう
その心遣い 優しいね
門柱は 我が家より高いので 写真が撮りにくかったのですが・・・・・・
春蘭を見て 母親を思い出しました
母は 春蘭が好きで 沢山の鉢植えを庭の樹の根元に置いて 育てていました
可愛らしい花なので よく母と話しをした覚えがあります
花のことだったのか 別のことだったかは覚えていませんが 
でも 春蘭に対して興味を持ったことは確かです
結婚して生活が落ち着いた頃だったと思いますが 実家へかえった時に
母が 持ってお帰りといって 手渡してくれました
持ち帰り大切に育てていましたが 転勤 転勤 そして出産 そんな生活の中
気がついた時には 春蘭は どうなったか 解らなくなっていました
枯らしてしまったのか 消えたのか 転勤の時 置き忘れてきたのか・・・・・
子どもの幼い頃ですから 随分と昔の話しです
それ以後 手もとに春蘭を置いたことはありません
母は もう亡くなってから何年になるのでしょう
16年程前の4月1日 桜が満開の時 天国へ・・・・・
よその花を見て母を思い 懐かしく いろいろ事情があって
母とはあまり上手くいきませんでしたが 上手くというか 
気持ちを話し合うことが出来ず 兄弟の中でも家族の中でも 
一人違った存在でした
それでも 母を疎ましいとか 嫌だと思ったことはなく
苦労して産み 育てて下さったことは 今ここにこうして私が存在することは
母が在ってのこと ただ ただ 感謝です
今度 実家の方へ足を向けた時は お墓へ報告に行かねば・・・・・・
春蘭は 山野などに生える だから 木の根元などがいいそうです
花は 葉と同じ色ですから 目立ちませんね
土筆のようにひょろひょろと茎を 伸ばして咲き 春に咲くから春蘭といわれるとか
聞きましたところ 花を塩漬けにしたものを「蘭湯」として 
お祝いの席に使うことがあるそうです
色合いがとても優しいですね 
本当に目立ちませんから うっかりしていたら 気がつかないでいるかも
門柱の上に置かれた春蘭
見てください〜と 主の心遣いに何人の人が 気づくでしょうか
ゆったりとした気持ちで過ごさないと 見過ごすでしょうか
急いでいても 慌てていても 心にゆとりが在れば 気づくかも・・・・・
何か 考えさせられます
母を偲ぶことが出来たことに感謝です

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