2011年11月4日金曜日

あかね色の空

夏の太陽の如くギラギラと
輝く夕日 ハッとする何かが
心の中を駆け抜けて・・・・
天空が茜色に染まりゆく
碧い透明な空が
一瞬にして変わり
恐ろしい勢いで 獲物を
追うかのように
なんという空
なんという色
あの光の下で なにかが
おきている 
神が 踊っているのか
それとも 光を讃美し 敬っているのか
電車から降り立ち プラットホームに射し込む光に 圧倒され しばし立ちすくむ
美しい 丸い 大きな丸 光の珠 マグマが 名残の力をふり絞って放つ光
言葉も無い その光に込められた力強きもの 明日へのメッセージ
速い時の流れのなかを 駆け下りてゆく ビルの谷間に 山の端に・・・・・
いずこに行くのか 一日働いて 愛しい人の処へ 帰りゆくのか
温もりのある家族の元へ帰りゆくのか 
それとも孤独のなかへ落ち込んでゆくのか
ああ〜 共に行きたい そんな思いにすら囚われる
威厳の光でもあり 孤高の光でもあり 希望をもたらす光でもある
ああ〜愛しきものよ 
またあした と思い煩ううちに 
あたりは薄暮に包まれて やがて闇の世界に変わり行く
お互いの挨拶を交わして
光のマグマは またあしたと消えゆく

夕焼け雲は 赤く染まった太陽の光が 低い角度から雲の下面を
照らす現象 普段は いつの時も雲の下面を見ていうわけで 
上空からは雲の反対面が見える
それは飛行機にでも乗らない限り見ることは 不可能 
どのように見えるのだろう
さぞや美しかろう と勝手に想像をする
雲のショー 光のショー いつ見ても素敵です
嫌な黒雲ですら 見つめていると 遠いものが見え 忍ばれて
彷彿となる 更に それなりにロマンの心も波打ち たぎる
幼き日 戦後間もない 家のまわりの荒涼たる野原のなかで見た夕日 大きく丸く 黄金色の光を放っていた その時の情景が 胸に焼き付いて忘れらないで 心の奥深くに刻まれている
冷たい風が吹きはじめ コスモスが揺らめき そこに射し込む茜色の光 なんという哀しさだったのだろう 哀しくもあり それでいて希望もあって その時の事が 心にいつまでもあって 高校2年か3年の夏休みの自由宿題に その思いを作品にした事がある
A2程の大きさに切った白い麻芯地に 丘の上に子どもが立ち(二人だったと思う)夕日を眺めている その丘にはコスモスが咲き乱れ 風が吹き 雲がなびき それらを描き いろんな色の布を細かく切り それらの布で絵を埋めていった 布で絵を描いたと言うのでしょう 絵の具の代わりに 細かく切った布で・・・・・・その作品 すごく評判がよく ある先生が 教職を辞められてブティックを開かれ そこのお店に 額装されて飾られていたそうです
とにかく その作品返却されませんでしたから・・・・・
そんな思いも なにもかもが懐かしく 甦って来ます 
私の今の仕事 作品作りの原点はここにありきかも ふと思えてくる程 しみわたる思いであり 作品ですが・・・・・今はどうなったのでしょう
素晴らしい夕日に巡り会えて しばし プラットホームで呆然とした 
次の電車が来る時間になる程までに立ちつくし眺め入ってた風景
あしたは 雨ですって 夕日は消えて見えませんね  

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