2013年3月25日月曜日

黄昏時の月


昼間は穏やかで暖かく しかし
夕方には 冷たさを含んだ風が吹き巡り
軽装の身は 思わず身震いを・・・・・
春 身軽にと気取って春らしい服装で
これが油断なのか 家路を急がなければ
この冷たい北西の風に 巻き込まれる
風に負けて 風邪引きさんには・・・・
その急ぎ足を ふと 立ち止まらせた
お月様
やがて夜の帳が 静かに幕を下ろさんと
それでも まだ夕焼け雲が残れる空に
白い月が・・・・・
久しぶりに見る白い月 
月は 黄色か オレンジがかった月が 当たり前
昼間に見る月は 白いはず
けれど太陽の光が邪魔して なかなか気付かない
冷たい風のことはどこかに置き忘れ
こぶしの花の 枝の間から見える月
桜の蕾もわずかに顔を見せて・・・・
なんというコラボレーション・・・・
しかし しかし我がコンパクトなデジカメでは これがやっとのこと
春の月でしょう 少しだけロマンチックな気分に浸って・・・・
風よけにコートの襟を立てて 月を見上げてああ〜とため息を吐き
ふと 隣に愛しの人が・・・・と若き日なら夢も見られたでしょうに
ロマンな気持ちにも駆り立てられたのでしょうに・・・・・
残念ながら老いの身 夕餉の支度もしなくてはと現実感が漂いすぎて
渋々立ち去りました
夕方に昇る月を 黄昏月 夕月 
明け方まで残っている月を 有明の月 残り月と呼ばれる
月にはいろいろな呼び名があり 面白いというか 日本人の風情が
感じられる 言の葉を大切にしてきた独特なものがある気がする
外国では・・・・・言葉がわからず よくは知りませんが
如何なものでしょう
上弦の月 待宵 十六夜の月 十三夜 朧月 卯の花月夜 黄昏月 
星月夜 心の月 まだまだあるようです 数え切れないほど
そしてそれらのまつわる歌が 古の人は 詠んでいますね
 照りもせず曇りもはてぬ春の夜の
     朧月夜にしくものぞなき 大江千里(新古今和歌集)
月はいろんな夢を見させてくれます
慰め 哀しみ 喜び 希望 天空を仰ぎ見て その時々によって
同じ月なのに ことなって見える月 心の月と言いたいが
心の月は 月は澄んで美しいもののたとえにされる だから
心の月は 清く明るい心 と言う
でも 涙でにじんだ月も やはり私にとっては心の月
久し振りの白い月 白く見えた月 十四夜です 明け方の4時には
地球の裏側に旅立って行きます
またあした 明日は十五夜 でも満月は27日です

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